Friday, October 19, 2018

ディスペンセーショナリズムとは何か(4)

4 ディスペンセーショナリズムの解説の4回目である。ディスペンセーショナリズムの3つの特徴とは、以下のものである(チャールズ・ライリー博士)。①聖書の字義通りの解釈、②イスラエルと教会の一貫した区別、③聖書が書かれた目的は「神の栄光」であるという認識。聖書を字義通りに解釈した結果、7つのディスペンセーションの存在が認識されるという点は、すでに学んだ。7つのディスペンセーションの土台となるのが、「8つの聖書的契約」である。聖書を字義通りに解釈した結果、聖書には少なくても8つの契約が存在することが分かる。①エデン契約 ②アダム契約 ③ノア契約 ④アブラハム契約 ⑤モーセ契約 ⑥土地の契約 ⑦ダビデ契約 ⑧新しい契約。今回は、①~③を学ぶ。

 

1.エデン契約(条件付契約)

 (1)聖書箇所は、創1:26~31、2:16~17である。

 (2)契約の当事者は、神とアダムである。この契約では、アダムは人類の代表として立っている。それゆえ、アダムの行為は全人類に影響を及ぼす。

 (3)エデン契約の条項を要約すると、「命と祝福を受けるか、死と呪いを受けるかは、アダムの従順にかかっている」ということである。①アダムには、地に満ちるようにとの命令が与えられた。さらに、地を従わせるという使命が与えられた。②堕落前の労働は楽で、豊かな収穫があった。③「善悪の知識の木から取って食べてはならない」との禁止命令が与えられた。これは、人の従順を試すための命令である。人は、神から独立して権威を行使できると思ってはならない。人は、サタンのように振舞ってはならない。④「それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ」との警告が与えられた。これは、肉体的死ではなく、霊的死(神との断絶)である。

  (4)エデン契約の現状。エデン契約は、「無垢の時代」の基となる契約であるが、これは破られた(創3:1~8)。 ①人は霊的に死に、神との交わりが不可能になった。②肉体の死は、時間をおいてやって来た。③アダムの違反は、全人類を「罪と死のパターン」の中に陥れた。

 

2.アダム契約(無条件契約)

 (1)聖書箇所は、創3:14~19である。

 (2)契約の当事者は、神とアダムである。この契約でも、アダムは人類の代表として立っている。アダムに下った裁きは、今も全人類に影響を及ぼしている。

 (3)アダム契約の条項は、以下のようなものである。①サタンに利用された蛇は、呪われる。蛇がちりを食べるというのは、比ゆ的表現である。②メシアの約束が与えられる。創3:15は、「原福音」と呼ばれるものである。「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」。「女の子孫」という言葉は、最初のメシア預言である。サタンの子孫と女の子孫の間に敵意を置く。サタンは、女の子孫のかかとにかみつく(十字架の死のこと)。女の子孫は、サタンの頭を踏みくだく(十字架の死と復活のこと)。③女(エバ)に対しての宣言が与えられる。女は苦しんで子を産む。また、夫への支配欲が増す。④男(アダム)に対しての宣言が与えられる。男は、労働の苦労を経験するようになる。⑤エデン契約では霊的死がやって来たが、アダム契約では肉体的死がやって来た。例外は、エノクとエリヤ、そして、携挙の時の聖徒たちである。

 (4)アダム契約の現状。アダム契約は、「良心の時代」の基となる契約である。この契約は、無条件契約であるため、今も有効である。

 

3.ノア契約(無条件契約)

 (1)聖書箇所は、創9:1~17である。

 (2)契約の当事者は、神とノアである。この契約は、ノア以降の人類に対する神の計画を示すものである。アダム契約の条項を保持しつつ、新しい条項が付け加わった。

 (3)ノア契約の条項は、以下のようなものである。①人間による統治形態(政府)が設立された。これは、殺人者に対する死刑の制度ができたために必要となったものである。神は、人間の罪の傾向に歯止めをかけるためにこれをされた。②自然界の秩序が、再確認された。動物の中に人への恐れが入れられたが、これは、肉食が許可される時代に入るので、動物を守る必要が生じたからである。③人は、菜食とともに肉食も始めるようになった。ただし、血を食することは禁じられた。

 (4)ノア契約の現状。人類が洪水によって滅ぼされることは2度とないという約束が与えられている(創9:8~11、2ペテ3:10参照)。ノア契約の「しるし」は、虹である。ノア契約は、「人間による統治の時代」の基礎となる契約である。

月刊ハーベスト・タイムvol.390より引用

(続く)

投稿 ディスペンセーショナリズムとは何か(4)聖書入門.com に最初に表示されました。


find out more at 聖書入門.com